医療営業データの実務

医療機関リストの名寄せと既存顧客の除外方法

既存顧客を除いたつもりでも、番号の桁数や名称の表記が違うと残ってしまいます。機械で一致した行と、人が確認する行を分ける手順です。

執筆・運営:ROZANOVA STUDIO / 内容確認:2026年9月18日。自社サービスの紹介を含みます。集計を使う箇所のデータ更新日:2026-09-16。

未照合は「新規顧客」ではない

名寄せは、別のリストの行が同じ施設を指すか照合する作業です。名称の完全一致だけでは法人名や空白の違いで漏れ、曖昧な名称だけでは別施設をまとめるおそれがあります。

照合結果は「一致」「一致の候補」「未照合」の3状態で保存します。未照合を自動的に未取引とするのではなく、使ったキーが不足していないか確認します。

既存顧客との照合。数値と条件は直後の表・本文に記載。
ROZANOVA STUDIO 作成。図を押すと拡大できます。

医療機関番号の定義を合わせる

同じ「医療機関コード」という列名でも、地域・点数表を含めるかで表現が異なる資料があります。関東信越厚生局の届出案内では、都道府県番号・点数表番号を除いた7桁の記載を案内しています。

桁が違うコードをそのまま比較せず、データ辞書で定義を確認します。自社側の顧客ID、法人番号、施設を表す番号も別物です。当サービスの内部IDも、他社データで共通の識別子として使えるとは限りません。

架空データで、起きやすい誤りを見る

リストA:東京都/医科/0123456/サンプル医院
リストB:東京都/医科/123456/医療法人○○ サンプル医院

番号の先頭0が落ちている可能性があります。ただし、桁数を補っただけで確定せず、元資料の番号と住所を確認します。この例は説明用の架空データです。

同じ名称の医院が別の地域にある場合もあります。名称だけで一括統合するより、元の値と照合に使った値を両方残す方が修正しやすくなります。

CSVに残す最低限の列

  • 取得元と取得日、元の施設名・住所・コード
  • 照合用に整えた値と、コードの定義
  • 自社顧客ID、照合方法、判定状態
  • 確認担当者、確認日、除外する理由

重複した行を削除する前に、元データと対応関係を残します。部署別に保存されていた商談情報や接触不要の情報が、統合で失われないようにします。

取込前の件数確認

入力件数、一致件数、候補件数、未照合件数、処理を失敗した件数を別々に数え、入力した行の行き先が追えることを確認します。処理上限や文字化けで読み込まれなかった行を「一致しなかった」と見なさないでください。

除外後には既知の取引先を少数確認し、意図した先が残っていないかを点検します。機械の一致率を、そのまま判定の正確さとして公表しないことも重要です。

出典・集計方法と次の確認

出典:厚生労働省 各地方厚生局『届出受理医療機関名簿』を当方が集計・加工。制度要件の解説や医療上の助言ではなく、医療機関に商品・サービスを提供する事業者向けのデータ活用例です。

原本の版は局ごとに異なります。収録範囲と原本の対象時点項目・欠損率をご確認ください。商材との適合や営業効果は未検証です。

制作:ROZANOVA STUDIO。AIを用いて原稿・図の制作を補助し、掲載集計は同じデータと抽出条件から再生成して照合しています。医療従事者による監修を表示するものではありません。

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