商材別の抽出設計

見守り・離床センサーの営業先を、認知症ケア加算とせん妄の届出で絞る

見守り・離床センサー、ナースコールとの連携機器、転倒・転落の対策用品、認知症ケアの研修や教材を扱う事業者向けに、医科の「認知症ケア加算」と「せん妄ハイリスク患者ケア加算」の届出を集計します。どちらも入院患者に対するケアの体制を届け出るもので、届け出ている施設のほとんどは病院です。

執筆・運営:ROZANOVA STUDIO / 内容確認:2026年10月21日。自社サービスの紹介を含みます。集計を使う箇所のデータ更新日:2026-10-17。

この商材では、何を入口にするか

病棟で使う見守り機器やケアの研修は、入院患者のケア体制を整えている病院が主な売り先です。ここでは医科区分の2つの届出を使います。

「認知症ケア加算」は、認知症の入院患者に対して、病棟の看護師や専門の職員がケアを行う体制を届け出るものです。加算には体制の違いによる区分がありますが、この名簿の受理届出名称は「認知症ケア加算」の1つで、区分はこの名称からは分かりません。「せん妄ハイリスク患者ケア加算」は、急性期医療を担う病院の一般病棟で、入院患者のせん妄のリスクを確認し、リスクの高い患者に対策を行う体制の届出です。

2026年10月21日の集計では、認知症ケア加算の施設のうち約6割が、せん妄ハイリスク患者ケア加算も届け出ていました。せん妄ハイリスク患者ケア加算の施設は、8割以上が認知症ケア加算も持っていました。病床数の欄を読めた施設で見ると、認知症ケア加算の施設は100〜199床が最も多く(約1,600施設)、20〜99床(約1,200施設)が続きます。せん妄ハイリスク患者ケア加算の施設は、200床以上の割合が高めでした。

公開名簿から実際に抽出した結果

抽出条件ごとの施設数。数値と条件は直後の表・本文に記載。
ROZANOVA STUDIO 作成。図を押すと拡大できます。

集計日:2026-10-17。区分=医科。指定した受理届出名称の完全一致を施設IDで重複除去。各届出の件数は重なる場合があるため足し算しません。原本の版は地方厚生局ごとに異なります。

受理届出名称・条件施設数
認知症ケア加算4,452
せん妄ハイリスク患者ケア加算3,044
いずれかを届出(重複除去)4,891

2つの届出の重なり

A=認知症ケア加算、B=せん妄ハイリスク加算。片方のみは、もう片方の届出がこの名簿に見当たらないという意味です。

条件施設数
Aのみ1,847
A・Bの両方2,605
Bのみ439

抽出結果の実例

都道府県施設名該当する届出(上表の略記)
三重県ヨナハ丘の上病院認知症ケア加算 / せん妄ハイリスク加算
京都府京都博愛会病院認知症ケア加算 / せん妄ハイリスク加算
佐賀県諸隈病院認知症ケア加算

条件一致の施設から都道府県を分散して3件抜粋。推薦や営業効果を示すものではありません。連絡前に公式情報を確認してください。

この条件に該当する施設の多い地域

都道府県(上位5)施設数
東京都386
北海道355
大阪府318
福岡県266
兵庫県231

地域ごとの詳しい件数は47都道府県の集計CSVで確認できます。営業効率・売上規模の順位ではありません。

営業先候補を作る手順

  1. 商材が病棟の機器(見守り・離床センサー、ナースコールとの連携)か、運用の支援(研修・教材・記録の仕組み)かを決めます。機器なら、納品と保守ができるエリアも決めます。
  2. 2つの届出を個別に抽出し、両方ある施設と片方だけの施設を分けます。急性期の一般病棟を持つ病院に絞りたい場合は、せん妄ハイリスク患者ケア加算の側から始めるのが一つの目安です。
  3. 病床規模で分けるかを決めます。床数の区分ごとの件数の見方は病床区分と病床数で営業先を分ける方法で説明しています。
  4. 既存の納入先や代理店の担当先と照合し、確認欄を付けて候補リストにします。

施設数や病床数に製品の単価を掛けて市場規模と呼ばないでください。病棟の数、導入済みの見守り機器のメーカーや台数、更新の時期や予算は、担当者に確認するまで分かりません。

提案の前に別途確認すること

認知症ケア加算の区分、病棟ごとの病床数、認知症やせん妄の患者数、使っているナースコールや見守り機器の製品、ケアの担当チームの体制は未収録です。施設全体の病床数は、名簿に載っている範囲で収録しています。

届出は施設基準を満たして受理された状態を表すもので、特定の機器の導入状況や購入意向を示すものではありません。「届出条件に一致する」と「商材が合う」を別の状態として管理してください。

この抽出が合わない場面

介護施設や有料老人ホーム、在宅介護の事業者は、この名簿の対象ではありません。認知症の患者数の多い順に並べること、認知症の専門外来や認知症疾患医療センターを探すこと、患者や家族向けに受診先を案内することにも使えません。診療所の外来で行う認知症の診療は、この2つの届出とは別の扱いです。

よくある判断の迷い

認知症ケア加算の届出がある病院は、見守り機器を導入していますか?

名簿からは分かりません。届出はケアの体制を表すもので、機器の有無や台数は要件として名簿に載りません。提案の前に、病棟の運用と現在の機器を確認してください。

せん妄ハイリスク患者ケア加算だけの施設は、どういう施設ですか?

今回の集計では約400施設ありました。名簿上は認知症ケア加算の届出が見当たらない、という意味にとどまります。認知症ケアの体制が無いと決めつけず、担当者に確認してください。

出典・集計方法と次の確認

出典:厚生労働省 各地方厚生局『届出受理医療機関名簿』を当方が集計・加工。制度要件の解説や医療上の助言ではなく、医療機関に商品・サービスを提供する事業者向けのデータ活用例です。

原本の版は局ごとに異なります。収録範囲と原本の対象時点、項目・欠損率をご確認ください。商材との適合や営業効果は未検証です。

制作:ROZANOVA STUDIO。AIを用いて原稿・図の制作を補助し、掲載集計は同じデータと抽出条件から再生成して照合しています。医療従事者による監修を表示するものではありません。

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