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施設基準の新規届出が多い地域は翌月も多い?届出受理名簿の9月版と10月版を26道府県で突合

5つの地方厚生局が公表する届出受理医療機関名簿を、2026年9月版と10月版で1行ずつ突き合わせました。1ヶ月で名簿に新しく載った届出は9,648行・6,573施設。前月に施設あたりの新規届出が多かった地域は、翌月にはほとんど入れ替わっていました。

執筆・運営:ROZANOVA STUDIO / 集計日:2026年10月13日。自社サービスの紹介を含みます。

結論:名簿に載っている施設の6.0%に、新しい届出が1件以上

対象は、2026年9月版と10月版の両方を当方が保存している5局(北海道・東海北陸・近畿・四国・九州)の26道府県です。10月版の名簿に載っている109,507施設のうち、6,573施設(6.0%)に9月版にはなかった届出の行が1件以上ありました。

同じ5局の前月(8月版→9月版)は、新規の届出が12,972行・9,080施設でした。月によって件数は大きく変わります。

これは名簿に新しく載った行を数えたものです。施設が新しく開業した、その月に設備を導入した、その月から算定を始めた、という意味ではありません。名簿への掲載は算定開始から遅れることがあります。

前月に多かった地域は、翌月も多いとは限らない

9月版の集計では、名簿の施設1,000あたりの新規届出行で富山県・鹿児島県・滋賀県などが上位でした。同じ物差しで10月版を見ると、前月の上位6のうち、翌月も上位6に残ったのは鹿児島県だけです。前月1位の富山県は、比べられる26道府県の中で24位でした。

都道府県順位(8月版→9月版)順位(9月版→10月版)施設1,000あたり(前月)施設1,000あたり(今回)
富山県124159.669.5
鹿児島県26153.198.2
滋賀県311148.690.4
大阪府423144.071.7
福井県521140.572.4
京都府610135.191.6
愛媛県241876.575.6
長崎県252672.351.5
香川県261571.383.7

表は前月の順位が上位6と下位3の道府県です。2ヶ月分を見る限り、1ヶ月の新規届出の多さは、その地域の傾向というより月ごとの揺れが大きいと考えられます。地域の営業の優先度を、ひと月分の差分で決めないでください。

厚生局ごとの新規・抹消

新規の届出行は、名称の変更を除いた件数です。今回は、同じ施設で受理番号が一致したまま届出名称だけが変わった行はありませんでした(9月版では歯科の「口腔機能実地指導」→「口腔機能実地指導料」で13,792行ありました)。1つの施設が複数の届出を出すことがあるので、「新規の届出行」と「新規があった施設」は一致しません。同じ5局で名簿から消えた行(抹消)は5,158行でした。

厚生局名簿の施設数新規の届出行新規があった施設
北海道7,891664455
近畿41,7563,3542,335
九州25,7352,2801,545
四国6,495478330
東海北陸27,6302,8721,908
合計109,5079,6486,573

新規の届出行を区分で分けると

厚生局医科歯科薬局
北海道330216118
近畿1,917863574
九州1,235611434
四国213149116
東海北陸1,560632680
合計5,2552,4711,922

名簿の施設数は10月版の値です。中国四国厚生局(中国5県)は、10月13日時点で10月版が公表されていないため、今回の集計に入っていません。関東信越局と東北局は、当方で9月版を取得していないため入っていません。

新しく届け出が多かった届出(区分別・上位5)

新規の届出行の多い順です。医科では、前月の上位30に入っていなかった「充実管理加算3」(脂質異常症・糖尿病・高血圧症を主病とする場合)が、それぞれ約190行ずつ載りました。届出があることは、製品の導入状況や購入の予定を表しません。

医科

受理届出名称(医科)新規の届出行
外来・在宅ベースアップ評価料(I)の注5348
電子的診療情報連携体制整備加算2316
充実管理加算3(脂質異常症を主病とする場合)190
外来・在宅ベースアップ評価料(I)188
充実管理加算3(糖尿病を主病とする場合)188

歯科

受理届出名称(歯科)新規の届出行
歯科技工所ベースアップ支援料291
歯科外来・在宅ベースアップ評価料(Ⅰ)の注5259
口腔機能実地指導料226
電子的歯科診療情報連携体制整備加算1174
光学印象162

薬局

受理届出名称(薬局)新規の届出行
服薬管理指導料の注1234
バイオ後続品調剤体制加算194
連携強化加算185
電子的調剤情報連携体制整備加算172
地域支援・医薬品供給対応体制加算1166

電子的診療情報連携の加算で絞る手順は電子カルテ・医療DX向けの抽出例、在宅の薬局向けは在宅薬局・無菌調剤の抽出例にまとめています。

都道府県別:10月版の施設あたりの新規届出

新規の届出行を、名簿の施設1,000あたりに直して比べました。下の表は上位6と下位3です。

施設1,000あたりの新規届出行・上位6。数値と条件は直後の表・本文に記載。
ROZANOVA STUDIO 作成。図を押すと拡大できます。
都道府県名簿の施設数新規の届出行施設1,000あたり
三重県2,887383132.7
愛知県12,2231,492122.1
熊本県3,031368121.4
沖縄県1,987208104.7
大分県1,912197103.0
鹿児島県2,81227698.2
富山県1,58311069.5
高知県1,1726656.3
長崎県2,44612651.5

26道府県すべての値は都道府県別の集計CSV(9月版→10月版)でダウンロードできます。前月分は8月版→9月版のCSVです。

営業で使うときの確認

  • 「新規の届出」は名簿に新しく載った行です。開業日・導入日・算定開始日とは別に確認します。
  • 前月版と比べるときは、届出名称の変更を受理番号で見分けます。今月は名称の変更がありませんでしたが、9月版のように1万行を超える月もあります。
  • 地域の順位は月ごとに大きく入れ替わります。ひと月分の件数ではなく、毎月の差分で新しく届け出た施設そのものを営業先に加えるほうが、使い方として確かです。

新規開業と届出の追加の違いは新規開業リストと届出の追加はどう違う?、当サービスで実際の差分を取れる範囲は差分データの説明をご覧ください。

出典・集計方法

出典:厚生労働省 各地方厚生局『届出受理医療機関名簿』を当方が集計・加工。比較したのは各局の2026年9月版と10月版で、どちらも当方が公表ページから取得して保存した原本です。

方法:同じ局の2つの版を「都道府県コード・医療機関番号・受理届出名称」で全件突合しました。同じ施設で受理記号と受理番号が一致する追加と抹消の組は、名称の変更として新規・抹消の両方から除いています。受理番号が空欄の行は名称の変更とは判定していません。順位の比較は、両方の期に含まれる道府県だけで付け直しています。集計にはops/make_monthly_change.pyを使い、同じ原本から再生成して本文の数字と照合しています。

この集計は名簿に載った届出を数えたもので、実際の診療・設備・購入の意向を示すものではありません。制度要件の解説や医療上の助言でもありません。

制作:ROZANOVA STUDIO。AIを用いて原稿・図の制作を補助しています。医療従事者による監修を表示するものではありません。

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