商材別の抽出設計

PCAポンプ・人工呼吸器関連商材の営業先を、術後疼痛管理チーム加算と呼吸ケアチーム加算の届出で絞る

PCAポンプ(患者が自分で鎮痛薬を追加できる装置)など術後の鎮痛に関わる機器、人工呼吸器や呼吸ケアに関わる機器・消耗品、チーム医療の研修を扱う事業者向けに、医科の「術後疼痛管理チーム加算」と「呼吸ケアチーム加算」の届出を集計します。どちらも院内に多職種のチームを置く体制の届出で、手術や人工呼吸管理を行う病院に届出が集まります。

執筆・運営:ROZANOVA STUDIO / 内容確認:2026年10月21日。自社サービスの紹介を含みます。集計を使う箇所のデータ更新日:2026-10-17。

この商材では、何を入口にするか

手術後の鎮痛関連の機器や、人工呼吸器・呼吸ケア関連の機器・消耗品は、院内に多職種のチームを置いている病院が主な売り先です。ここでは医科区分の2つの届出を使います。

「術後疼痛管理チーム加算」は、全身麻酔による手術を受けた患者のうち、術後も硬膜外麻酔や神経ブロックの持続注入、または医療用麻薬の投与を受けている患者に対し、麻酔科の常勤医師・専任看護師・専任薬剤師などからなるチームが疼痛管理を行う体制の届出です。硬膜外や神経ブロックの持続投与、患者自身が鎮痛薬を追加できるPCAポンプの運用が関わる領域で、提案の入口になります。「呼吸ケアチーム加算」は、人工呼吸器を装着している入院患者の離脱(ウィーニング)に向けて、医師・看護師・臨床工学技士・理学療法士などが共同で診療する体制の届出です。人工呼吸器本体や関連の消耗品、離脱支援の運用の候補になります。

2026年10月21日の集計では、術後疼痛管理チーム加算は約560施設、呼吸ケアチーム加算は約610施設でした。いずれかの届出がある施設は約900施設で、そのうち約280施設は両方を届け出ています。いずれかの届出がある約900施設の病床規模を見ると、400床以上が約410施設、200〜399床が約330施設で、合わせて8割を超えました。20〜99床はごく少数です。手術や人工呼吸管理の体制を持つ、規模の大きい病院に偏っています。

公開名簿から実際に抽出した結果

抽出条件ごとの施設数。数値と条件は直後の表・本文に記載。
ROZANOVA STUDIO 作成。図を押すと拡大できます。

集計日:2026-10-17。区分=医科。指定した受理届出名称の完全一致を施設IDで重複除去。各届出の件数は重なる場合があるため足し算しません。原本の版は地方厚生局ごとに異なります。

受理届出名称・条件施設数
術後疼痛管理チーム加算561
呼吸ケアチーム加算613
いずれかを届出(重複除去)897

2つの届出の重なり

A=術後疼痛管理チーム加算、B=呼吸ケアチーム加算。片方のみは、もう片方の届出がこの名簿に見当たらないという意味です。

条件施設数
Aのみ284
A・Bの両方277
Bのみ336

抽出結果の実例

都道府県施設名該当する届出(上表の略記)
三重県桑名市総合医療センター呼吸ケアチーム加算
京都府医療法人社団洛和会 洛和会丸太町病院術後疼痛管理チーム加算
佐賀県医療法人 ひらまつ病院術後疼痛管理チーム加算

条件一致の施設から都道府県を分散して3件抜粋。推薦や営業効果を示すものではありません。連絡前に公式情報を確認してください。

この条件に該当する施設の多い地域

都道府県(上位5)施設数
大阪府84
東京都82
神奈川県50
兵庫県46
北海道42

地域ごとの詳しい件数は47都道府県の集計CSVで確認できます。営業効率・売上規模の順位ではありません。

営業先候補を作る手順

  1. 商材がPCAポンプなど鎮痛関連の機器(術後疼痛管理チーム加算向け)か、人工呼吸器・呼吸ケア関連の機器・消耗品(呼吸ケアチーム加算向け)か、チーム医療の研修かを決めます。
  2. 2つの届出を個別に抽出し、両方ある施設と片方だけの施設を分けます。鎮痛関連の商材なら術後疼痛管理チーム加算、人工呼吸器関連なら呼吸ケアチーム加算の側から始めるのが一つの目安です。
  3. 特定集中治療室管理料や麻酔管理料など、手術件数やICU・HCUの体制に関わる届出まで条件に入れるかを決めます。これらの件数は届出の一覧で確認できます。
  4. 既存の納入先や代理店の担当先と照合し、確認欄を付けて候補リストにします。

届出の施設数に製品単価を掛けて市場規模と呼ばないでください。手術件数、ICU・HCUの病床数、人工呼吸器や鎮痛関連機器のメーカー・更新時期は、担当者に確認するまで分かりません。

提案の前に別途確認すること

手術件数、人工呼吸器の使用患者数、ICU・HCUの病床数、チームの常勤職員数、現行のPCAポンプ・人工呼吸器のメーカーと導入年は未収録です。施設全体の病床数は、名簿に載っている範囲で収録しています。

届出は施設基準を満たして受理された状態を表すもので、特定の機器の導入状況や購入意向を示すものではありません。「届出条件に一致する」と「商材が合う」を別の状態として管理してください。

この抽出が合わない場面

手術件数や人工呼吸器の使用患者数の多い順に並べること、特定メーカーの製品の導入先だけを出すことはできません。患者や家族向けに術後の鎮痛方法や呼吸ケアを案内する一覧でもありません。慢性期の療養病床や在宅での人工呼吸管理は、この2つの届出とは別の扱いです。

よくある判断の迷い

呼吸ケアチーム加算の届出がある病院は、すべての病棟に人工呼吸器がありますか?

名簿からは分かりません。届出は人工呼吸器を装着した患者の離脱支援を行う体制を表すもので、人工呼吸器がある病棟や台数は名簿に載りません。提案の前に、ICU・HCUの運用と現在の機器を確認してください。

術後疼痛管理チーム加算だけの施設は、呼吸ケア関連の商材と無縁ですか?

そうとは限りません。呼吸ケアチーム加算の届出が名簿上見当たらないことは、人工呼吸器を使っていないという意味ではありません。別の届出名称で人工呼吸管理の体制を整えている場合もあるため、担当者に確認してください。

出典・集計方法と次の確認

出典:厚生労働省 各地方厚生局『届出受理医療機関名簿』を当方が集計・加工。制度要件の解説や医療上の助言ではなく、医療機関に商品・サービスを提供する事業者向けのデータ活用例です。

原本の版は局ごとに異なります。収録範囲と原本の対象時点、項目・欠損率をご確認ください。商材との適合や営業効果は未検証です。

制作:ROZANOVA STUDIO。AIを用いて原稿・図の制作を補助し、掲載集計は同じデータと抽出条件から再生成して照合しています。医療従事者による監修を表示するものではありません。

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