商材別の抽出設計

外来化学療法の関連商材の営業先を、外来腫瘍化学療法診療料の届出で絞る

抗がん剤の調製に使う安全キャビネットや閉鎖式の器具、輸液ポンプ・投与セットなどの消耗品、レジメン管理や外来化学療法室の運用システムを扱う事業者向けに、「外来腫瘍化学療法診療料1」と「無菌製剤処理料」の届出を集計します。外来でがん薬物療法を行う体制と、院内で薬剤を無菌調製する体制は、同じ集合ではありません。

執筆・運営:ROZANOVA STUDIO / 内容確認:2026年9月29日。自社サービスの紹介を含みます。集計を使う箇所のデータ更新日:2026-09-29。

この商材では、何を入口にするか

がん薬物療法の関連商材は、「外来で抗がん剤の治療を行う施設」と「院内で注射薬を無菌的に調製する施設」で売り先が変わります。ここでは医科区分の2つの届出を使います。

「外来腫瘍化学療法診療料1」は、外来で悪性腫瘍の薬物療法を行う施設のうち、専任の医師・看護師・薬剤師の配置や急変時の対応体制などの要件を満たす施設が届け出るものです。外来化学療法室の運用、投与関連の消耗品、レジメン管理、患者の問い合わせ対応の仕組みの候補を洗い出す入口になります。「無菌製剤処理料」は、注射薬を無菌的に調製する体制がある施設の届出で、安全キャビネットや閉鎖式の器具、調製の記録や監査のシステムの候補になります。

今回の集計では、外来腫瘍化学療法診療料1の施設はほぼすべてが無菌製剤処理料の届出も持っていました。反対に、無菌製剤処理料だけの施設が約1,000あり、その3割ほどは外来腫瘍化学療法診療料2・3で届け出ていました。半数を超える施設には、外来の化学療法に関係する届出が名簿上見当たりません(2026年9月29日の集計)。こうした施設は、入院での化学療法や、抗がん剤以外の注射薬の調製で届け出ている可能性があります。

公開名簿から実際に抽出した結果

抽出条件ごとの施設数。数値と条件は直後の表・本文に記載。
ROZANOVA STUDIO 作成。図を押すと拡大できます。

集計日:2026-09-29。区分=医科。指定した受理届出名称の完全一致を施設IDで重複除去。各届出の件数は重なる場合があるため足し算しません。原本の版は地方厚生局ごとに異なります。

受理届出名称・条件施設数
外来腫瘍化学療法診療料11,575
無菌製剤処理料2,510
いずれかを届出(重複除去)2,552

2つの届出の重なり

A=外来腫瘍化学療法診療料1、B=無菌製剤処理料。片方のみは、もう片方の届出がこの名簿に見当たらないという意味です。

条件施設数
Aのみ42
A・Bの両方1,533
Bのみ977

抽出結果の実例

都道府県施設名該当する届出(上表の略記)
三重県ヨナハ丘の上病院無菌製剤処理料
京都府京都博愛会病院無菌製剤処理料
佐賀県医療法人 仁和会 小池病院無菌製剤処理料

条件一致の施設から都道府県を分散して3件抜粋。推薦や営業効果を示すものではありません。連絡前に公式情報を確認してください。

この条件に該当する施設の多い地域

都道府県(上位5)施設数
東京都206
大阪府170
北海道168
神奈川県127
兵庫県127

地域ごとの詳しい件数は47都道府県の集計CSVで確認できます。営業効率・売上規模の順位ではありません。

営業先候補を作る手順

  1. 商材が外来治療の運用寄り(外来化学療法室・患者対応)か、調製の設備寄り(院内の無菌調製)かを決めます。
  2. 2つの届出を個別に抽出し、重なりを確認します。外来化学療法室向けなら「外来腫瘍化学療法診療料1」、調製の設備なら「無菌製剤処理料」全体から始めるのが一つの目安です。
  3. 外来腫瘍化学療法診療料2・3、がん薬物療法体制充実加算、外来化学療法加算1・2まで条件に入れるかを決め、抽出条件として記録します。これらの件数は届出の一覧で確認できます。
  4. 既存先や代理店の担当先と照合し、確認欄を付けて候補リストにします。

施設数に製品単価を掛けて市場規模と呼ばないでください。治療件数や調製件数、更新時期や予算は、担当者に確認するまで分かりません。

提案の前に別途確認すること

外来化学療法室の病床数、年間の治療件数、使っているレジメン、安全キャビネットや閉鎖式器具のメーカー・導入年、調製を担当する部門の人数、現行の電子カルテやレジメン管理の製品は未収録です。

届出は施設基準を満たしている状態を表すもので、特定の商品の導入状況や購入意向を示すものではありません。「届出条件に一致する」と「商材が合う」を別の状態として管理してください。

この抽出が合わない場面

治療件数の多い順に並べること、がんの種類や使っている薬剤で絞ること、特定メーカーの製品の導入先だけを出すことはできません。患者向けのがん治療の受診先案内や、治療の質を評価する一覧でもありません。薬局で行う無菌調製は区分が異なるため、在宅薬局・無菌調剤の関連商材の記事で扱っています。

よくある判断の迷い

外来化学療法加算と外来腫瘍化学療法診療料は、どう違いますか?

外来腫瘍化学療法診療料は悪性腫瘍の薬物療法を、外来化学療法加算は悪性腫瘍以外の病気に使う注射薬(関節リウマチなどに使う生物学的製剤など)を外来で行う場合を対象にしています。抗がん剤の関連商材であれば、外来腫瘍化学療法診療料の側から始めるのが基本です。

無菌製剤処理料の届出がある施設は、抗がん剤を調製していますか?

そうとは限りません。無菌製剤処理料は抗がん剤のほか、中心静脈栄養の輸液などの無菌調製でも関係します。どの薬剤を調製しているかは名簿から分からないため、提案前に確認してください。

出典・集計方法と次の確認

出典:厚生労働省 各地方厚生局『届出受理医療機関名簿』を当方が集計・加工。制度要件の解説や医療上の助言ではなく、医療機関に商品・サービスを提供する事業者向けのデータ活用例です。

原本の版は局ごとに異なります。収録範囲と原本の対象時点、項目・欠損率をご確認ください。商材との適合や営業効果は未検証です。

制作:ROZANOVA STUDIO。AIを用いて原稿・図の制作を補助し、掲載集計は同じデータと抽出条件から再生成して照合しています。医療従事者による監修を表示するものではありません。

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